象牙の魅力・其の二

 

「天然素材ゆえの希少性」

 

象牙は、過去には自由に輸入出来ていたのですが、 一部の心ない密猟者による乱獲が問題となり、ワシントン条約(CITES)の締結で 残念ながら1989年より輸入禁止となりました。
しかし日本の場合、政府の管理下で一本一本にシリアルナンバーを付ける事により徹底したナンバリング管理してきた結果1999年に特例として一度、輸入されました。その後は2008年にもう一度輸入されたのですが、いずれも自然死した象より採取した象牙のみの輸入でございます。(一部Wikipediaより引用)
そして当然、一本一本違いがございます。その違いはどのようになっているのでしょうか?
いっけん全部同じように見える象牙でも、実はそれほど価値がない
象牙であったり、滅多に出会う事のない逸品であったり、それは天然素材ゆえに違いがございます。
その違いを、山榮堂は細分化する事により、お客様に安心してお選びいただくことが出来るようになりました。

 

 

 

「山榮堂の象牙は8ランク」

まずは右の写真をみてください。
象牙にうっすらと網目のような筋がご確認いただけると
思います。象牙の良し悪しの見分け方の一つに、この筋の
細かさである程度判断出来ます。
荒いとランクは低く、細かいとランクは高い。
本当に良い象牙印材は、このキメがまったくない
「目無し」というランクもございます。
通常のはんこ屋さんの場合、象牙のランクは3ランク。
多くて4ランク程度でございます。
山榮堂では、より厳密にランク分けするため通常の倍の、
8ランクに分類し、さらに下位2ランクは印鑑には不向きな粗悪材として一切使用していません。
象牙展開図をご覧ください。(右側写真をクリック)
象牙を輪切りにした場合おおまかにこの様にランク付け
されます。


(写真をクリックで拡大)


(写真をクリックで拡大)

そして、あまりにも酷い筋の荒らさは、細密を求められる印鑑には不向きになるのです。
いかがでしょう? これだけでも、かなりの優劣がある事がおわかりいただけると思います。
まだ、他にも「色目」や「ハードとソフト」の違いなどチェックすべき点は数多くございますが、
山榮堂の象牙印材はすべての厳しいチェック項目をクリアーした印材のみを使用しております。
それでも良い印材が入荷しない場合の、山榮堂の対処法は・・・。

「直接メーカーへ探しに行く」

幻の象牙を求めて象牙メーカーへ訪問そうです。入手するまで徹底的に探します。
通常は専門問屋に依頼をして厳選するのですが、それでも納得の
いく印材が入手出来ない場合は、象牙印材を問屋の収めているその先のメーカーへ直談判に行きます。
次のページは、店頭へお越しいただきましたとあるお客様からのご注文で、最高級印材を探しに某メーカーへ訪れた時の画像です。
真っさらの象の牙から印材に加工されて行く様子がご覧いただけます。
象牙原木から印材にまで加工してもらう。ここまで無理が言えるのは、長年の実績と信頼関係により
出来る事で一般の小売店では、まず不可能だと思います。とても貴重な画像ですので、是非ご覧下さい。

 

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